広島東洋カープの強さの秘密

バッターボックス

大人から子供まで幅広い人気を集めるプロ野球ですが、数あるチームの中でも特に人気球団として知られるのが広島東洋カープです。一昔前までは万年Bクラスとして低迷していたのですが、2015年に緒方監督が就任したことをきっかけにぐんぐん強くなり、2016年には25年ぶりのリーグ優勝、2017年にはリーグ連覇という偉業を成し遂げました。

なぜカープはこんなにも急成長を遂げたのか、疑問に思っている野球ファンも多いでしょう。しかし実は急成長などではなく、じっくりと年月をかけて若手を育成し続けた結果が実った苦労の証でもあるのです。もともとカープは親会社を持たない市民球団であり、他の11球団のように潤沢な資金があるわけではありませんでした。このためFAや海外から高額年俸で有力選手を獲得することができず、長年低迷期を彷徨っていたのです。しかしカープは素晴らしい選球眼を持ったスカウト陣を持っており、彼らが必死に将来有望な若者を発掘して獲得していったのです。12球団一厳しいと言われる練習を経て才能ある若手がブレイクした結果、黄金期とも呼ばれる強いチームへと成長しました。また、市民球団であることから広島県民の熱狂的な人気も集めており、グッズの売り上げは2016年に53億円にも上りました。こういったグッズ収入で得た資金を元に海外の強力な助っ人と契約したことも、戦力強化の大きな要因になっています。

かくして広島東洋カープは低迷期を抜け出し、平日でも3万人の観客動員数を誇るほどの人気球団へとのし上がったのです。シーズン中のチケットは発売数日で既に完売するほどの人気ぶりで、プラチナ化しているものもあるほどです。運よく入手できた場合は、ぜひスタジアムで応援してみてはいかがでしょうか。